発掘
マナコスト3以下限定のリアニメイト呪文

まずこのカードの紹介の前にCzech Pileというデッキについて説明する。
聞きなれないデッキ名だが、早い話がただの4Cコントロール。
国内でこそまだ結果は出していないものの、MOでは多くの5-0を叩き出している。
MO内だけやたら結果を残すのは一時期のターボデプスやBRリアニメイトを思い出す。

ちなみにgold fish では4C Controlだぅたり、はたまたBUやらBURGだったり分類が無茶苦茶。
晴れる屋でも多色ビートダウンだったり青黒緑アグロだったりするので、実際には結構な数の使用者がいる模様。

4枚ずつ採用された「死儀礼のシャーマン」「悪意の大梟」「瞬唱の魔道士」が特徴的で、さらに1~2枚の「トレストの使者、レオヴォルド」や「ヴェンディリオン三人衆」が入る。
これらを2枚程度の「コラガンの命令」で使い回してコントロールするのが王道パターン。
土地20枚と切り詰めているにも関わらず、大量のキャントリップと死儀礼のおかげで「精神を刻む者、ジェイス」も採用している。

レシピだけ見ると何が強いのか分からないが、なぜか妙に強い。
一生アド取ってたら知らん間にめっちゃ有利になってたみたいなデッキ。
決め手が全くないのに、延々と死儀礼と梟がチマチマ削って最終的に勝っている。

ちょっと気になるデッキだったので、MOで仮組みしてみたところ思ったのが「赤いらなくね?」
たしかに「コラガンの命令」とサイドの「紅蓮破」は魅力的だが、BUGカラーで上手くまとまるところを無理に色を足す必要はなさそうだと思った。

そうすると重要なアド源だった「コラガンの命令」の代替カードが必要になる。
色々と悩んだあげく白羽の矢が立ったのが「発掘」というカード。

採用されているクリーチャーの全てにアクセス可能であり、なにより「瞬唱の魔道士」とのシナジーが素晴らしい。
発掘→瞬唱→発掘FB→ヴェンディリオンorレオヴォルド
発掘→瞬唱→発掘FB→梟
と、1マナスペルでクロックにも壁にもアクセスできる。
とにかく決め手に欠けるデッキなので、終盤たった1枚で5点クロックを用意できるのは非常にありがたい。

あと取って付けたようにサイクリングが付いているので、墓地にクリーチャーが落ちづらい相手ならさっさと捨てた方が吉。
どうせ後でFBできるので。


























唐突なる死
指定した色のクリーチャーに対するX火力

デルバー系のデッキがサイドに用意しているのをよく見る。
こういった小型クリーチャーを一掃する呪文は「二股の稲妻」や「紅蓮地獄」、「電謀」などがあってどれも優秀なのだが、どうしても撃ち漏らしや自分への被害も出てしまう。

「唐突なる死」は指定した色のクリーチャーにしかダメージが入らないので、エルフやデスアンドタックスに対して大きな被害を与えつつも、自分への被害は最低限に抑えることができる。

代替カードが多くて好みの問題の範疇なのだが、個人的には「二股の稲妻」みたいなカードなんかよりはサイドにはこれくらい効果の大きなものを入れておきたい。
仕組まれた疫病
部族対策のエンチャント

環境を定義していたとも言える奇跡の事実上の崩壊により、レガシーのメタは大きな転換期を迎えている。
具体的には「相殺」または「終末」によって抑えられていたデッキの増加が予想される。
例えばエルフなんかの部族デッキはフェアデッキの多くに強いものの、奇跡の「終末」の存在によって抑制されていたため、今後は強く意識しなければならないデッキになるだろう。

また、「真の名の宿敵」も「終末」が消えることによって除去耐性が上がり、採用数が増加すると思われる。
これは奇跡に弱いもののフェアデッキに異常に強い土地単が増加することも見越してかもしれない。
実際、ネメシスの市場価格は独楽禁止発表後急激に上がってきている。

「仕組まれた疫病」は部族系デッキと「真の名の宿敵」に非常に効くカードなので、今後サイドボードでお世話になると思う。
デスアンドタックスやグリクシスデルバー、ANTのゴブリントークンといった、部族以外のデッキにも効果があるのも嬉しい。


ソプターコントロール
ソプターコントロール
8 島
4 平地
1 Tundra
4 溢れかえる岸辺
4 汚染された三角州
1 アカデミーの廃墟

2 瞬唱の魔道士
2 ヴェンディリオン三人衆

3 対抗呪文
1 相殺
1 Force of Will
1 呪文嵌め
1 呪文貫き

4 剣を鍬に
2 至高の評決
1 終末
1 仕組まれた爆薬
1 忘却の輪
1 罠の橋

4 渦まく知識
2 思案
1 師範の占い独楽
2 精神を刻む者、ジェイス
1 嘘か真か

2 弱者の剣
3 飛行機械の鋳造所

2 基本に帰れ

奇跡全盛期に使用していた時のレシピ
独楽が禁止になりメタが変わるので微調整が必要
「基本に」帰れが効きずらい唯一の相手が奇跡だったので、メインBTBは環境的には追い風だと思う。
「突然の衰微」「無のロッド」「真髄の針」が減るのも嬉しい。

ソプターコンボの最大の利点がフェアデッキに対する圧倒的な制圧力で、盤面で完全に負けていても2,3ターンでひっくり返せること。
「アカデミーの廃墟」で延々と復活するコンボパーツに加え、そのどちらも2マナと軽く、「弱者の剣」は打消しも効かないので非常にしぶといコンボでもある。

基本的には対戦相手の判断ミスで勝つデッキで、鋳造所にWillを撃たせてBTBを通したり、衰微を無駄撃ちさせて「罠の橋」分を足りなくしたり、最終的にいずれかの致命的パーマネントを設置して嵌める感じ。

「弱者の剣」に対しての打消しは基本無駄なのだが、剣が置かれているとたった2マナの鋳造所がゲームを決めるカードになってしまうので、場合によっては剣を打ち消すのが正解だったりもする。
この辺りの難しい判断も全て相手任せで良いので使う側としては楽だったり。
鋳造所を単純な1/1飛行として使い、ライフを払いすぎた相手に対して1/1×2~3体+ヴェンディリオンで殴り勝つプランの判断だけ少し難しいかも。

「Force of Wil」lが一枚なのはソプターコンボのスピード的にメインでは対コンボ不利なのが確定なため。
「忘却の輪」の採用は、BTBを最大限に活かすために「Tundra」1枚に抑えており、「対抗呪文」も多いので「議会の採決」の白白が出にくいため。
あとショーテル系に対するせめてもの抵抗。

ちなみに「石鍛冶の神秘家」は石鍛冶も剣も2マナなのでもっさり過ぎて動きとして弱いので不採用。
また、「殴打頭蓋」と併用して勝ち手段を増やすことも考えたが、「殴打頭蓋」一匹では結局勝負を決める能力がなかった。

師範の占い独楽
師範の占い独楽を禁止します

ついにレガシー環境でも禁止カードが出てしまった・・・
レガシーを代表するコントロールデッキである奇跡のメインウェポンであるだけに、この衝撃は非常に大きい。
奇跡だけでなく様々なデッキの潤滑油兼コンボパーツとして愛用されていたカードなので、各方面から阿鼻叫喚の悲鳴が聞こえてくるようだ・・・

ただ実際に奇跡は強すぎたし、禁止もある程度納得いくものでもある。
レガシーの大会の記事を追っていくと、
奇跡に強い○○が活躍!→奇跡復権の予報!→奇跡に~
Top8に奇跡0!→奇跡上位独占!→奇跡0!→奇跡上位独占!
みたいなのを一生繰り返していたような気がする。

「突然の衰微」「断片無き工作員」「ヴェールのリリアナ」「無のロッド」と奇跡に効きそうな札を片っ端から詰め込んだBUG続唱ですら、奇跡相手には五分かいいとこ微有利程度なのを考えると、この先一枚や二枚対策カードが刷られても奇跡はずっとトップメタだったと思う。

奇跡が死んだ今、長らく停滞していたレガシー環境が大きく動く。
コンボが幅を利かせるのか、デルバー等のクロックパーミッションが増えるのか、はたまた「巻物棚」や「占い」で奇跡が形を変えしぶとく生き残るのか。
なんにせよ禁止されたものは仕方ないので自分も新しい環境に備えてデッキを構築しなければ。(独楽1、相殺1の変則青白コントロールだったのでかすり傷で済んだっぽい)










予期せぬ不在
ライブラリーへのバウンスによる万能除去呪文

奇跡デッキにはよく一枚差しの万能除去が採用されており、その枠には「議会の採決」が選ばれることが多い。
「予期せぬ不在」は万能除去呪文の中ではかなり優秀な方なのだが、「議会の採決」の受けの広さが優先されて今まではほとんど使用されていなかった。
ところが2017/4/9のSCG一位の奇跡、第8期神決定戦での奇跡にも採用され、最近評価が変わってきている。

もともと「議会の採決」と比べてもそれほど劣る性能では無かったことと、「予報」採用数の増加によって使いやすくなったことが原因だろう。
実際この「予報」とのプチシナジーは第8期神決定戦でも見られた。
他にもフェッチ起動に合わせれば2マナインスタントの万能除去になる点。
Xを大きくしてやれば相殺を躱しやすい点など、単体でも「議会の採決」に勝る点がある。


姥の仮面
神河発祥のドロー妨害アーティファクト

どマイナーなカードの割には熱心な信者がいるのか、Stax等でたまに使用される。
よく分からない文章が書かれているが、簡単に言うと引いたカードはそのターン中しか使用できず、持ちこせなくなるということ。

「ゴブリンの溶接工」と強力なシナジーを発揮し、相手ターンのドローステップに墓地に送ることで引いたカードを使用不可能にできる。
*「姥の仮面」で取り除かれたカードは「姥の仮面」が場にないと使用できない

また、手札を溜めることができなくなるのでコントロールデッキに対して強力なアンチカードとなりうる。
実際レガシーの奇跡デッキに対しては「渦まく知識」や「思案」を弱体化させ、「Force of Will」も構えられず、さらにドローを置換しているので奇跡も誘発させない。

と、ここまで書くと強そうなのだが、一度手札が0になると「渦まく知識」と「精神を刻む者、ジェイス」がタダで3ドローできる友情コンボとしてキチガイムーヴをかましてくる。

むしろモダンの方が最近は活躍できるんじゃないかと思っている。
「祖先の幻視」「血清の幻視」「手練」「思考掃き」「通りの悪霊」「ミシュラのガラクタ」「謎めいた命令」「瞬唱の魔道士」など効くカードの例を挙げればキリがない。

ちょうど「五元のプリズム」と「発明品の唸り」を用いたテゼレッターがそこそこ結果を残すようになってきており、唸りのサーチ先としては有力候補だろう。
上手い具合に「ボーラスの工作員、テゼレット」や「光り物集めの鶴」は「引く」ではなく「加える」なのでババァに邪魔されないのも嬉しい。
また、「飛行機械の鋳造所」と「アカデミーの廃墟」で戦場と墓地を行ったり来たりさせると相手のドローを半ロック状態に持ち込める。
大量にマナがいるが試合が長引いた時のサブプランとして覚えておいても損はないはず。




第8期レガシー神決定戦
第8期レガシー神決定戦
デッキレシピはこちら
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/4093

今回のレガシー神決定戦はエルドラージVS奇跡という非常にレガシーらしい戦い。
どちらもレガシーを代表する強力なデッキであるだけに、最終戦までもつれ込む白熱した試合だった。

川北選手のエルドラージは所謂「忘却蒔き」型エルドラージに分類されるもので、「忘却蒔き」による土地奪取が奇跡に非常によく効く。
「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」によってフェッチランドも無駄なく使用できる上に、対奇跡での勝ちパターンの一つである「ウギンの目」連打に持ち込める。

さらにメインにある「約束された終末、エムラクール」の存在や、「厳かなモノリス」によって「血染めの月」対策もされており、対奇跡を意識しているのがうかがえる。

川居選手の奇跡はメインから「相殺」を抜いた珍しい型。
対BUGカラーを想定して抜いていたらしいが、これが結果としてエルドラージ相手に有利に働くことになる。
ただしメインの「紅蓮破」2枚や、2枚しかない「剣を鋤に」等から分かるように、仮想敵を意識しすぎてデッキ全体のバランスが崩れてしまったように見える。
アドバンテージ源である「予報」増量も対エルドラージではやや悠長。

デッキ選択と構成で川北選手のエルドラージ有利なのだが、試合は非常に濃密で見ごたえのある内容だった。

ざっと覚えているだけでも
・「血染めの月」下での「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」や「魂の洞窟」の挙動
・「血染めの月」下での「灰からの再興」の効果はどうなるか
・「魂の洞窟」で出る打ち消せないマナは「色付きのマナ」であり無色マナではない
・エムラクールでターンを奪った際の「議会の採決」における「あなた」とは誰か?また投票はどうなるか
・「予期せぬ不在」X=2と「予報」のプチシナジー
・独楽ドローにスタックしてヴェンセールで独楽バウンス

細かいルールやテクニックではあるが、こういった小さなことが積み重なって勝敗に関係してくるのがレガシーの面白いところ。

実際に川北選手は「議会の採決」の「あなたがコンロールしていない」という一文を見逃したか、エムラクール中の投票について勘違いしたためにピンチに陥ってしまった。
この場面はジェイスでエムラバウンス再利用など色々なルートがあり、おそらくより安全で強力な道があったはずなので、みんな一度考えてみてほしい。


修練者の相棒
修練者の相棒
相棒=フレンズ=サーバルちゃん

ざっと見た感じアモンケットはレガシーに大きく影響を与えそうなカードは無さそう。
緑が完全にジャパリパークだったり、またカニクリーチャーが追加されていたり、ミノタウルスは結局3,4マナだけだったり。

一部お洒落枠で一枚差しされたり、マイナーデッキを微強化しそうなのがチラホラ。
全体的にシナジーありきなカードが多く、単体でレガシー級みたいなのがない。
銅のノーム
アーティファクト限定のマナコスト踏み倒しクリーチャー

かつてアーテファクトクリーチャーによるストンピィ戦法を軸としたMUDというデッキがあった。
しかしより高性能の無色クリーチャーを組み込んだエルドラージが現れてからは次第に影が薄くなっていった。

MUDといっても「磁石のゴーレム」や「金属細工師」によるマナ加速で攻めるクリーチャー型から、「雲上の座」を用いたpost型、はたまた「煙突」によるロック型まで非常に種類が多い。
この多様性がエルドラージと大きく異なるところであり、面白さでもあると思う。

「銅のノーム」は稀にMUDに採用されることがあるクリーチャー。
役割としては「カルドーサの鍛冶主」が近いだろうか。
カルドーサと違い召喚酔いに影響されないことと、単体で能力を起動できるのが大きなメリットだろう。
2マナランドを使えば2ターン目には「荒廃鋼の巨像」も出せる。
ただし出せるのは手札からだけになってしまったので、「発明博覧会」も加えて能力を最大限に活かせるように工夫したい。



排斥

2017年4月7日 カード考察
排斥
アモンケットの瞬速付き忘却の輪

アモンケットのカードが少しづつ公開されつつある。
今のところカードパワーが低めのような気がするが、なんやかんやで
毎回新セットから1,2枚はレガシーでも見るカードが出てくるので楽しみ。

例えば今回の瞬速付き忘却の輪はレガシーでも使われる可能性のあるカードだと思う。

万能除去としてよく使われている「議会の採決」と比較した場合、4マナになってしまったのは致命的だが、その分瞬速により隙が少ないのが大きなメリット。
シングルシンボルなのも「基本に帰れ」などをサイドから投入している場合地味に嬉しい。
4マナになったことで「目くらまし」や「呪文貫き」に引っ掛かりやすくなったが、サイクリングが付いているのでデルバー系に対しても完全には腐りにくい。

むしろ逆に4マナになったことで「忘却の輪」が抱えていた「突然の衰微」に壊されることがなくなり、BUG系のデッキに対して安心して使用できるようになったとも言える。

また、「忘却の輪」よろしく「実物提示教育」に合わせて出すこともでき、この点を買われてメタ次第で「議会の採決」との入れ替わりもあると思う。






地獄界の夢
地獄界の夢
黒単専用の恒久ダメージエンチャント

初出はレジェンド、その後何度か基本セットに再録されている。
レジェンド版は見かける機会が極端に少ないので、基本セットのイラストの印象が大きい。

黒のトリプルシンボルという強烈なマナ拘束のせいもあって、ほぼ黒単専用のカードではあるがその分効果は強烈。
たった3マナで恒久的にダメージを与え続ける置物はなかなかない。
「ダメージ」であるため黒単の苦手なプレインズウォーカーにもしっかりプレッシャーをかけることができる。

黒単POXで使用する場合は対奇跡戦における「苦花」との比較が面白い。
「苦花」は2マナと軽く、トークンが毎ターン湧くため対処が難しい一方で、「思案」や「渦まく知識」によるドローは制限しないので土地を並べられて最終的に対処、逆転されることも多い。
強制ライフロスのせいで長引きやすい対奇跡戦では扱い辛いときもある。
対奇跡に有効なカードではあるが重ね貼りも少し怖い。

一方「地獄界の夢」は「暗黒の儀式」による1ターン目設置が決まれば土地を禄に探すこともできずにそのままゲームが決まる。重ね貼りしても強力。
終盤でも「渦まく知識」や「思案」を封じられるのはトップ勝負に弱い黒単POXには嬉しい。
3マナなので「呪文嵌め」や「相殺」にかかりにくいのもメリットといえる。

しかしほとんど採用されていないところを見ると、やはり対処の難しい「苦花」の方が優先されるようだ。
でも黒単を体現したかのようなカードなのでやっぱり好き。


精神錯乱

2017年4月1日 カード考察
精神錯乱
精神錯乱
レガシーでは禁止のハンデス呪文

3マナで2枚、4マナで3枚ハンデスと驚異的なコストパフォーマンスを持つ古のハンデス呪文である。
序盤のマナ加速からX=3で撃たれるとほぼゲームが終了してしまう。
たしかに強力すぎるカードだが、このたびアモンケットにMasterpieceとして収録されるに当たりレガシー解禁の噂がたっている。
もともと2枚ハンデスする分には「Hymn to Tourach」の方が効率が良く、かねてから解禁しても問題ないのでは?とも言われていた。

「Hymn to Tourach」と比べてのメリットは
①3枚以上のハンデスが可能
②シングルシンボルでありタッチが容易
という点がある。
3色以上のデッキでも無理なく採用することができるため、今まで黒のダブルシンボルのせいで「Hymn to Tourach」を敬遠していたデッキでも活躍できる。

デスブレードやエスパーブレードなんかでは1,2枚採用されてもおかしくない。
黒単POXなんかは「暗黒の儀式」もあるのですんなり入るだろう。
BUG続唱には入らないが、BUG系の4Cコントロールにも入りそう。
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/4033
NicFitで「老練の探検者」→「ファイレクシアの塔」→「精神錯乱」も強い。

レガシー環境を激変させるほどではないが、もし解禁されればたまに見かけるようなカードになる予感。


Didgeridoo
Didgeridoo
ミノタウルス用のバイアルみたいなもの

1マナのアーテファクトで、3マナ起動で好きなクリーチャーを場に出せる。
これだけ見ると壊れだが、この後に「*ミノタウルスに限る」と続く。

ホームランド発売当時はゴミのようなミノタウルスしかいなかったが、クリーチャーの質が上がった現在では・・・ゴミッ!

本当にどうしようもないクリーチャーしかいないので、とても使用に堪えるものではない。
中途半端な3~5マナにしかまともなミノタウルスが存在しない。
かろうじて「ボロスの反攻者」が唯一レガシーでかろうじて通用しなくもないくらい。
ただミノタウルスのロードの性能は悪くないのでファンデッキとしてはそこそこのデッキができそう。

7マナに「ボロスの布陣者」がいるのでスニークショーのような動きができるかと思いきや、こいつも5/5バニラみたいな性能で絶望。
この先リアニメイトやスニークショーで採用されるクラスのミノタウルスが出れば化ける。
まさに可能性の塊。

「人工進化」も考えたけど二枚コンボとしてはさすがに弱い。

3/28追記
アモンケットのウェルカムデッキにミノタウルスの姿が?
セファリッドの女帝ラワン
対青クリーチャー内蔵のセファリッド

昔はたまに使われることもあったが、結局は「稲妻」で落ちる貧弱ボディーなのでデルバー対策としても微妙だった。
最近は「トレストの使者、レオヴォルド」「真の名の宿敵」を採用した、「稲妻」を持たないBUGカラーのデッキが増えてきたので日の目を浴びそうな予感。

BUG続唱に対しては「突然の衰微」が効かない上に、「断片無き工作員」「トレストの使者、レオヴォルド」「悪意の大梟」を完全に無効化する。
また、BUGデルバーやBUGネメシスも増えてきているので投入機会は増えつつある。

ただし、まだまだ入れる相手が少ないのが現状。
対デルバーにも入れたいのに「稲妻」で落ちるタフネス3が本当に悔やまれる。
BUGカラーが奇跡と勢力逆転するくらいにならないとサイドに採用するのは気が引ける。
灰燼のグール
元祖イチョリッド

赤黒リアニメイトが有名になり近年の墓地対策はさらに強化。
ドレッジにとっては厳しい時代・・・
と思いきや逆に最近は墓地対策が弱くなっている気がする。
というのも赤黒リアニメイトのドブンハンドを避けるため、0マナで撃てる「外科的摘出」が優先される傾向にあるからだ。

墓地対策で最も強力な「安らかなる眠り」は、リアニメイトに間に合わないことが多いため敬遠されつつある。
例えば2017年に入ってからの奇跡デッキの上位入賞数(参照:晴れる屋、MOの5-0含む)は212個。その中で「安らかなる眠り」採用数はわずか26個しかない。

「灰燼のグール」はそんな土下座の嵐に一石を投じる一枚。
土地ありのドレッジは「冥界の影」を採用しないので「秘蔵の縫合体」のトリガーが「イチョリッド」頼みなのだが、こいつがまぁよく土下座される。
「灰燼のグール」なら「イチョリッド」を失っても「秘蔵の縫合体」を場に出すことができるというわけだ。
また、「灰燼のグール」によって、土地ありドレッジでは枚数が抑えられがちな「秘蔵の縫合体」の増量も検討できるかもしれない。




誠実な証人
解呪内臓のスペルシェイパー

広いレガシーのカードプールを見ても、繰り返し使える「解呪」というものは中々ないもので、その中からさらに使用に堪える性能を持ったものは非常に少ない。
「誠実な証人」は比較的現実的なコストで運用できる珍しいカードと言える。

2マナと手札一枚で延々と「解呪」が撃てるので、置物に依存するデッキには非常に嫌らしいカードだが、やはり召喚酔いの影響を受けるために使い辛い印象しかない。
さらに青色を使用している場合は「瞬唱の魔道士」による「解呪」や「議会の採決」フラッシュバックがあるので、置物破壊に困ることはそうそう無かったりもする。

やはり青を使っておらず、さらに「霊気の薬瓶」によって召喚酔いを無視できるデスアンドタックスに入れるのが一番しっくりくると思う。
クリーチャーなので「護衛募集員」でサーチできるのも嬉しい。
現状は「ちらつき鬼火」の一時的なブリンクでしか置物に対処できないので、こういった繰り返し使える置物破壊が必要になる場面もあるだろう。
サイドに入れる場合は「議会の採決」や「レオニンの遺物囲い」あたりがライバルになる。


土覆いのシャーマン
墓地対策付きのケンタウルス

墓地対策機能付きのクリーチャーといえば「死儀礼のシャーマン」や「漁る軟泥」が代表的。
メインから墓地対策できるので非常に便利ではあるが、実際墓地対策カードとして見ると心もとないと思う。
また、クリーチャーで殴るデッキのサイドボードには「外科的摘出」のような行動を阻害しないものが選ばれるが、これらのカードは「嵌め」を回避する必要悪なものであって勝ちには直接貢献しない。

どの色でも強力な墓地対策効果を備えた「封じ込める僧侶」のようなクリーチャーは常に望まれている。
「土覆いのシャーマン」は墓地対策としては遅いが、タッチが容易なシングルシンボルなので死儀礼がいれば2T目には着地できる。
墓地対策とクロックを同時に用意したい。かつ自分の墓地には影響を及ぼしたくないというデッキにはなかなか良いかもしれない。
発明品の唸り
発明品の唸り
発明品の唸り
調整版「Transmute Artifact」

晴れる屋でもモダンの即席テゼレッターで紹介されていたが、
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/3988
実際「五元のプリズム」と即席の相性は非常に良い。
1ターン目になんらかのアーテファクトをプレイしていれば3ターン目には4マナのアーテファクトを直接場に出せる。
シルバーバレット戦略による「墓掘りの檻」と「罠の橋」はグリセルシュートやドレッジといったメイン戦を落としがちなデッキにも勝てるようになる。
しかもインスタントであるため奇襲性が非常に高い。
妨害手段が少ない相手にはコンボパーツを持ってきての返しのターンで勝ちも狙える。

テゼレッターに仕込むコンボなのだがソプターコンボは搭載するとして、パーツの無駄引きを避けるため「飛行機械の鋳造所」か「弱者の剣」いずれかとシナジーのあるものにしたい。
「クラーク族の鉄工所」との無限コンボが有名だが、単品ではテゼレッターには合わない。
鉄工所サーチはむしろ「蔵の開放」デッキの方で活躍できそう。

「時の篩」は条件が厳しいものの即勝ちが狙えるのでサーチ先としては優秀。
2マナと軽くてサーチもしやすい。
実際にこれを仕込んだ即席テゼレッターがモダンで結果を残している。
2017 TCGplayer States - DE, 1st Place
https://www.mtggoldfish.com/deck/590741#online

「枉惑な調達者」は「弱者の剣」と組んで1/1トークンを無限に生み出せる。
ただし別になんらかの生贄手段を用意しないといけない。
「電結の荒廃者」や「研磨基地」があるがどうも上手くかみ合わない。

デッキの動きを阻害しない形でコンボを仕込むとすれば結局ソプターコンボだけに留めるのが無難といった感じ。「時の篩」の一枚くらいならまだ入りそう。

メインは除去を腐らせるために少な目にして、サイドから「艱苦の伝令」を入れて裏を取りに行く戦略はミラクルのメンターよろしく強そう。
こいつも「五元のプリズム」を絡めて、除去を減らした相手に3ターン目に出せる。

メインサイド合わせていじりがいのあるデッキなので、今後の活躍に期待できる。


大いなる恐慌
赤のライブラリーサーチ妨害エンチャント

レガシーでライブラリーをシャッフルする機会というのは非常に多く、特に「渦まく知識」有する青系のデッキには確実に8~10枚程度のフェッチランドが入れられている。
さらには「思案」「石鍛冶の神秘家」といったカードもよく使用されるので、ほぼ全てのデッキで10枚前後のライブラリーシャッフルカードが入っていることになる。

実際「大いなる恐慌」を貼られると、フェッチを切っただけでも手札が減っていくのでたまったもんじゃない。早めに貼られると多くのデッキが機能不全に陥るだろう。
基本的には早期ターンに置けるかどうかが全てなので、初速の妨害に賭けているドラゴンストンピィくらいでしか採用できないかもしれない。
フェッチに効くと言えば「血染めの月」の方が有効なデッキが多いので、このカードはせいぜいEDHでしか見られないのだが、5枚目(9枚目)の月としての採用は有りかもしれない。




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