疫病牝馬

2018年8月22日 カード考察
疫病牝馬
基本セット2019の馬サイクルの黒い方

ひそかにレガシー級。
話題にこそ挙がらないもののアルーレンなんかで地味に使われてたりする。

全体-1/-1修正は「真の名の宿敵」とデスアンドタックスが跋扈するレガシーでは他環境以上に重要性が高い。
例えば「湿地での被災」なんかモダンではまず見かけないのに、レガシーじゃ定番カードだったりする。

この馬は被災より1マナ重いが、クリーチャーなので「スレイベンの守護者、サリア」や、「呪文貫き」に引っかからないのが利点。
サリア下では被災も3マナだし、それなら殴れる馬の方が良いでしょうということでお呼びがかかったんだと思う。
あと地味に白のクリーチャーにブロックされない。
どうせならプロテクション白くれよ。

被災は「瞬唱の魔道士」でフラッシュバックできたり、キッカー込みでタフネス2も流せたりするので、どちらを採用するかは使い手次第。

アルーレンや食物連鎖は昔からクリーチャーのチョイスが渋いので、古いのを見返していくと面白い。
「骨砕き」とか「苦痛の行使」とか入ってる。
















因果応報
因果応報
毎ターン沼の数だけダメージを与えるエンチャント

オデッセイブロック時代のスタンダードでは対黒単コントロール用に採用されていた。
白い4マナのエンチャントなのでレガシーでも対グリクシスコントロールに使えるかもしれない。

同じく対グリコンで効きそうな4マナ域には「謙虚」や「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」がある。
「謙虚」は自分の「瞬唱の魔道士」「僧院の導師」も影響を受けるのではっきり言って入れる気にはなれない。
一方ギデオンは「紅蓮破」されず「稲妻」で焼かれないので非常に効果的。
2/2出してれば大体勝てる。破壊不能なのでクリーチャー化しても強い。
ただし、たしかに強いんだけどフェアすぎるカードであるのも事実で、
ハンド0、盤面10:0からトップして「はい、勝ちました」みたいなカードではない。
もっと楽に勝ちたい。

「因果応報」はあまりに専用サイドすぎて範囲が狭いけど、本当に出せば勝ちみたいなカード。
グリコン戦ではジェイスクリコマ瞬唱を揃えられて実質勝負はついているが、クロックは遅いのでゲームはしばらく続くみたいなことがよくある。
裏を返せば盤面10:0でも「因果応報」大逆転チャンスが常に残されているともいえる。

添付画像はお試しで入れてみたらたまたま上手く噛み合った時のやつ。
この後「因果応報」張って逆転勝ち。

蓄積した知識
ネメシス原産の優良ドロースペル

最初は2マナで1ドローで貧弱。
2枚目以降は2ドロー以上と強力なドロースペルに化ける。
「死儀礼のシャーマン」がいなくなって随分使いやすくなり、レガシーの奇跡でも採用が検討されている。

同じく2マナでアドバンテージが得られる呪文に「予報」があるが、「予報」は「渦まく知識」や「思案」といった下準備が必要になる。
また、追加で「先触れ」も入れるためドロースペルにかなりの枠を割いてしまうという弱点があった。(先触れ3+予報2など)

「蓄積した知識」なら4枚しか枠を取らないので「相殺」や「アズカンタの探索」
「基本に帰れ」といった置物を増量できる。
また、墓地に落ちれば逆に威力が上がるので、苦手な「Hymn to Tourach」にも耐性ができる。

ただし「先触れ」という1マナのドロースペルを削る都合上、序盤の立ち上がりに難が出やすい。
例えば2T目の「スレイベンの守護者、サリア」に対して「先触れ」なら土地2枚で動けるのに、「蓄積した知識」では唱えることもできない。
いざ撃ててもたった1ドローでは追加の土地を探すのも難しいだろう。

それでも奇跡ミラーやグリコン戦では「蓄積した知識」型が圧倒的に「先触れ+予報」型よりも優れているのは事実。
デスタク等への序盤の不安定性さを差し引いても、奇跡やグリコンがメタのトップにいるなら今後「蓄積した知識」型が主流になっていくかもしれない。











殺し

2018年8月9日 カード考察
殺し
スーサイドチックな黒の除去呪文

最近出てきた死の影デルバーによく採用されている。
デルバーデッキの4マナはほぼ支払えないに等しいので、基本的にはライフ4点を支払って0マナで撃つことになる。
ライフ4点は正直痛いが「死の影」を使う場合にはむしろメリットになる。

似たような除去呪文に「四肢切断」がある。
こちらの方がメジャーで、エルドラージやマーフォークでも貴重な単体除去として使われた実績がある。

「殺し」は0マナor4マナでしか支払えないのに比べて、「四肢切断」は1~3マナで調整できる点、-5/-5の方が除去範囲が広いなどの点で優れる。
特に「殺し」は「グルマグのアンコウ」を除去できないのが痛い。
ただしエルドラージやデスタクだらけの環境ならば0マナでプレイできる「殺し」に軍配があがりそう。

直近で結果を残したのは青黒純正タイプの死の影デルバーだが、グリクシスカラーにすれば「Fire Covenant」という強力な選択肢もある。
http://thopter.diarynote.jp/201609302253586219/
相手クリーチャーを全て一掃すると同時に自分のライフを1点まで減らせる。










ゲスの玉座
ゲスの玉座
死の影デルバーのチャリス対策

死儀礼亡き後の環境を定義づけるであろうマジック25周年記念プロツアー。
大方の予想通りグリクシスコントロールやスニークショー、デスアンドタックス、奇跡なんかがメタの上位を占めている。

しかしそんなお馴染みのレガシーデッキ達の中に「死の影デルバー」も何故かランクイン。
もともと少数ながら結果を残していたデッキだし別段不思議ではないが、グリクシスデルバーが消えて本格的に選択肢に入るようになったのだろうか?
カナスレと違って「安らかなる眠り」が効かない強みがあるし。

どうも「死の影」「思考囲い」「殺し」といった黒い呪文を多く採用しているので、赤は加えず青黒でまとめられている様子。
ただし青黒カラー伝統の弱点として置物に手を出せないのが致命的。
特に1T目の「虚空の杯」X=1は即ゲーム終了レベル。

そこで注目されたのが「ゲスの玉座」で、どうやらこれを「虚空の杯」対策として使うらしい。
増殖によってX=1を2に変更することでチャリスをすり抜ける戦法。
今までは弱いけどバウンス入れるくらいしかないと思われていただけに、この方法は目から鱗。

過去に青単デルバーで「カーンの接触」を「虚空の杯」対策で見たことがあるが、「ゲスの玉座」ならX=2で2枚目以降の「虚空の杯」も対策できる。









パラダイム・シフト
ライブラーを吹き飛ばし墓地をライブラリーに変える呪文

まさかの2マナ。
えっ!?

後々、ジャッジメントで似たような効果の「道徳の変遷」が収録されている。
こちらは7マナ。
強いかどうかはさておき、効果の派手さとしては本来これくらいが適正コスト。

残念ながらライブラリーは墓地に落ちず除外されるので、「隠遁ドルイド」の如くアングリーハーミット2を再現することはできない。
どうしても使いたいというなら「研究室の偏執狂」が手ごろかも。

ライブラリーが特定の数枚になるという点では「最後の審判」にも近い。
しかしマナ加速やドロ-操作から入ると墓地が溜まってコンボが決めづらくなる点と、並び替えがランダムである点も相まって、使いにくさに拍車がかかっている。

1T「入念な研究」→2T「パラダイム・シフト」となんかきれいに動けそうなので、どうにかしてコンボデッキが組めないだろうか。














ボーマットの急使
デルバー期待の1マナ戦力?

「死儀礼のシャーマン」禁止後のデルバーは現在様々な調整がされている最中だ。
「僧院の速槍」や「損魂魔道士」「若き紅蓮術師」「グルマグのアンコウ」等、軽くて強力なクリーチャーの候補は多いが、「ギタクシア派の調査」も禁止されたことによってこれらはかなり使い辛くなっている。
そのため、おおかたは空いた1マナ域が綺麗に埋まるカナディアン・スレッショルドに移行しつつある。

カナスレ以外だと、死儀礼を使わないUR果敢タイプがむしろギタ調禁止で死に、死儀礼におんぶにだっこだったグリクシスが中速にシフトすることで生き長らえているのは皮肉としか言いようがない。

そんな中新たに考案されたのが「ボーマットの急使」型のデルバー。
死儀礼禁止後のMOレガシーリーグで早速5-0したことで話題になった。

デルバーデッキが1ターン目にクリーチャーを展開できると、それだけでそのゲームの勝率は跳ね上がる。
「ボーマットの急使」はたしかにギタ調がなくても活躍できる貴重な1マナクリーチャーだ。
中盤以降手札にたまった「目くらまし」や土地を火力やクリーチャーに変換できるし、「渦まく知識」や「思案」をスタックに乗せたまま起動なんていう上手ぶりプレイもできる。
たしかにデルバーに合っているといえば合っている。

ただし速攻があるとはいえ火力の低さは相当なもので、ここをどう改善していくかが今後の課題になりそう。
ブロッカーの少ないコンボや奇跡相手に1ターン目に出せれば活躍できそうだが、石鍛冶系のデッキにこいつでぶつかっていくのはちょっと。
パワー1で止まりやすいし死儀礼いたら絶対使わなかっただろうな
(ゴブリンラッキー理論)。




改良式鋳造所
統率者2018期待の置物

1マナのアーティファクトで、2マナタップで1/1霊気装置トークンを生成。
さらに1マナで霊気装置トークンを生贄にすると1/1飛行機械トークンを生成。
さらにさらに飛行機械トークンを生贄にすると4/4の構築物トークンが出せる。
また、3マナ払うとアンタップもできるオマケ付き。

ちょっと効果付きすぎなんじゃないかと。
3マナか4マナくらいかと思いきやまさかの1マナなのでとても強そうに見える。
自分が使っているソプターコントロールにもすんなり入りそうで試すのが楽しみ。

単体では弱かった「飛行機械の鋳造所」が4/4のアタッカーになるし、1/1霊気装置トークンは墓地に落ちた「弱者の剣」を回収できる。
問題は霊気装置トークン、構築物トークン、無色の飛行機械トークン、青色の飛行機械トークンを用意しないといけないくらいだ。

このあたりのシナジーがなくても「改良式鋳造所」自体のカードパワーがかなり高い。
1ターン目に出して打消しを構えながらチマチマトークンを生成、土地が伸びれば生成速度はさらに上がり終盤にはフィニッシャーに化ける。
1ターン目は「思案」「先触れ」くらいしかできなかったコントロールデッキが、1ターン目から強い行動ができるのは画期的。

これ一枚で「敏捷なマングース」を抑えられる。
チマチマ相手のPWの忠誠度を削る。
いちちち瞬唱に除去を撃たずに済む。
まるで無色の「苦花」みたいな活躍が期待できそう。










墓掘りの檻
1マナの墓地対策アーティファクト

1マナの墓地対策アーティファクトには他にも「大祖始の遺産」や「虚無の呪文爆弾」があるわけだが、こいつは少し特殊な部類。
使いきりではなく恒久的に墓地からの復活を止めるので、リアニメイト対策として非常に頼りになる。

ただし赤黒リアニメイトには後手の場合間に合わない時がある。
墓地を除外するわけではないので、どけた後にリアニメイトされる可能性がある。
自分の「瞬唱の魔道士」と喧嘩する。
等の理由で今まではそこまで採用されるカードではなかった。
「外科的摘出」の方が瞬唱で使い回せるし、他のコンボデッキにもサイドインできるしね。

ところが「死儀礼のシャーマン」が消えた影響からか、ドレッジやら ゾンバードメントやらのデッキがチラホラ散見されるようになり、「墓掘りの檻」の価値が上ってきている気がする。
また、メインから墓地対策できる死儀礼が抜けたことで「外科的摘出」とは別で追加の墓地対策カードが必要になったのも原因かも。

基本的にはサイドに「外科的摘出」4枚よりは恒久的に効くやつと散らした方が受けが広い。
白なら「安らかなる眠り」「封じ込める僧侶」で散らせるけど、他の色のデッキなら「墓掘りの檻」が丁度いい軽さと効果。

余談だがライブラリーからの踏み倒しも防ぐのでエルフにも効く。













光異種
白い変異種

最近ひたすら追加され続けるデスタクの玩具候補。
警戒と魂絆がダメージレースに強く、1マナ浮かせれば手札に戻って除去もかわせる。

バウンス分のマナは常に浮かしておきたいのでマナ喰い虫。
特に出したターンは狙われやすいので結局4マナクリーチャー的な扱いになる。
他3マナクリーチャー候補が非常に優秀なのもあって、評価は劣るかなと思っていた。

ところが最近実際にこいつを出されてとても対処に苦労した。
ブロッカーの少ない奇跡にとって対処不可能なパワー5の生物で、しかも手札に戻っても「魂の洞窟」で延々とキャストされ続ける。
魂窟+光異種+1マナ浮かせだけで、他のクリーチャーや装備品がなくても勝ちパターンに持っていけるのは強い。

他のクリーチャーと並べて使う3マナクリーチャーの一つではなく、1枚(+魂窟)で勝てる「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」的な扱いで考えるべきなのかも。

結局除去を空撃ちしてから「ヴェンディリオン三人衆」でライブラリーに戻して対処できたけど、もともとジェイスで勝ちパターンに入っていたからできたことで、五分五分の状況でやられていたらかなり厳しかった。







悔恨する僧侶
墓地対内蔵のデスタク期待の新人

本体も2マナシングルシンボルの2/1飛行と中々のスペック。
できれば人間であって欲しかった。

似たようなリアニメイト対策クリーチャーには「封じ込める僧侶」がおり、こちらの方がスニークショーやエルフにも効く。
残念ながら「悔恨する僧侶」はリアニメイトを防ぐことしかできない。

ただしメインに1枚入れておく生物として考えると「封じ込める僧侶」は「霊気の薬瓶」や「ちらつき鬼火」とディスシナジーになりやすいので、「悔恨する僧侶」の方が使いやすい。

また、墓地の生物だけでなく「壌土からの生命」「罰する火」「未練ある魂」のようなスペルも一掃できる。
カナスレの「タルモゴイフ」や「敏捷なマングース」の攻撃に薬瓶で合わせて弱体化させれば一方的に倒せるかもしれない。

新たな「護衛募集員」のサーチ先として大いに期待できる。



緑の太陽の頂点
緑のクリーチャー限定のサーチ呪文

ようは1マナ追加で払うだけでデッキから好きな緑のクリーチャーを場に出せる。
なんか書いてあることがおかしい。
緑を使うクリーチャー主体のデッキではほぼ4枚積みされるほどの強力カード。
「死儀礼のシャーマン」禁止によってマーヴェリックやエンチャントレスなどのTier2デッキも大頭してきて、これからよく見ることになりそう。

1ターン目にX=0で「ドライアドの東屋」を出す動きが強力で、しかも通常のマナクリと違って後半になるほど使いやすくなっていく。
X=2で「漁る軟泥」「ガドック・ティーグ」、X=3で「再利用の賢者」「聖遺の騎士」「トレストの使者、レオヴォルド」あたりが頻出。

Xを含むが「稲妻」「剣を鋤に」「思考囲い」「渦まく知識」などの各色の1マナ強力呪文と並べても遜色ないほど強い。
これとタメはれる緑の1マナ呪文は「輪作」くらいのものだ。

「貴族の教主」4枚+「緑の太陽の頂点」4枚+「ドライアドの東屋」で簡単にマナクリ8枚体制(しかも後半でも緑頂点は強いまま)ができるって結構危険な香りがする。
デッキの安定性を跳ね上げるっていう意味では緑の「渦まく知識」とも言えるかもしれない。








ソプターコントロール7
ソプターコントロール7
禁止改定で環境が大きく変わるので試合記録を供養

400戦終了時点での結果が
400戦/勝率:61.8%

この間、土地を減らしてみたり打消し呪文の種類を変えたりと微調整を続け、最終的にレシピが定まってからの結果は
92戦/勝率:67.4%

MOフリー部屋とはいえ、まずまずの勝率。
競技リーグはもっと修羅の道だと思うので、とりあえず勝率70%を目指したい。

ちなみに試合内容は
第1ゲームの勝ち内容(対フェアデッキ)
ソプターコンボ:59%
ジェイス:25%(5ターン以上維持)
その他:16%(BTBによる嵌め勝ちor瞬唱ビートダウン)

第2ゲーム以降の勝ち内容(対フェアデッキ)
ソプターコンボ:27%
ジェイス:24%(5ターン以上維持)
メンター:29%
BTB:20%

となっていた。
メインサイドともにジェイスは安定して勝利に貢献している。
ここを減らすのはないかな。
BTBもいい感じにイージーウィンを運んでくれる。

ソプターコンボは対フェアデッキに限れば、メインでの貢献度は6割とかなり高い。
(というかこれしか実質的な勝ち手段はない)
一方で対コンボでの貢献度はほぼ0%なので困ったものだ。
まぁそれは「天使への願い」でもほぼ同じことが言えるし仕方ないと割り切る。
軽いうえに順番問わず先置きできる、全体除去打ち放題という点でメンター等のフィニッシャーと差別化できてると信じよう。

針も衰微も墓地対も効くソプターコンボだが、意外にもサイド後の貢献度はジェイスやメンターと並ぶ。
もしこれがサイド後は大体メンターみたいなことになっていたら、じゃあメインからメンター入れようかってなるところ。

カナスレ増加で「安らかなる眠り」が増えるようなら今後少し厳しくなるかも。
このあたりはサイドで増減させて相手の読みを外せるのもソプターコンボの強み。


































ギタクシア派の調査
2018/7/2の禁止改定により「死儀礼のシャーマン」と「ギタクシア派の調査」が禁止に。
どちらもレガシーを代表とするパワーカードゆえに衝撃が大きい。

死儀礼については過去に紹介した時点でピークに達し、禁止候補として毎回話題に挙がるくらいになっていた。
http://thopter.diarynote.jp/201803272318047447/
これから色を減らす方向に向かうのか、それともデュアラン増量で色の安定性を高めるのかは正直予想できない。
デルバー系はなんやかんやカナスレとして普通に生き残りそう。

ギタ調については、まぁさすがに?
一人だけ実質遊戯王カードだったからね。
グリクシスデルバーが奇跡やコンボ相手にギタ調するのに、ほとんど何もリスクがなかったわけだし。

コンボ側が使うギタ調としてはストーム系が特に被害を受けた印象。
これからは「定業」などでより安定性を上げて生き残る方向になるのだろうか。
「陰謀団式療法」は「思考囲い」でいくらか代用できるのでANT死滅はないでしょう。

奇跡使いにとっては、ギタ調で見られて4マナ単体除去になりがちだった「至高の評決」の信頼性アップ。コンボデッキの速度低下なども相まってかなり追い風。
チャリスデッキが極端に増えると辛くなるが、置物破壊には極端な話「静寂」みたいなピーキーなのもあるのでなんとかなる。















呪文探求者
呪文サーチ版のトリンケット

Cipでマナコスト2以下のインスタントかソーサリーを手札に加えることができる。
スポイラー時点でコンボデッキで使えそうな空気がプンプンしていた。

そして実際に11th KMCでは早速ANTとTin Finsに採用されている。
https://www.mtggoldfish.com/articles/this-week-in-legacy-11th-kmc-invitational

これが定番となるかはまだ不明だが、やはりコンボデッキに非常にマッチしたカードには違いない。
同じく呪文サーチができる「神秘の教示者」は、ANTやリアニメイト等呪文主体のコンボデッキを異常な強さにまで押し上げてしまうため禁止されているわけだが、「呪文探求者」はその後釜となれるだろうか?

ANTでは「冥府の教示者」は勿論、「強迫」も持ってこれるのが強い。
また、サイド後は「突然の衰微」を持ってきてコンボをねじ通せる。
Tin Finsなら「納墓」も「再活性」も持ってこれるわけだし、確かにこの柔軟性の高さは3マナの価値があると思う。






アンティキティー戦争
レガシー親和の最終兵器

第一章と二章でアーティファクトをサーチし、第三章で全てのアーティファクトが5/5のクリーチャーになる。
レガシーではアーティファクト土地が使用可能なので、第三章発動時には5/5が5体以上並ぶことも少なくない。

その火力の高さが注目されてテゼレッターやMUD、親和なんかで試験的に運用されている。
参考動画はこちら(byキムタロさん)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm33428141
ちなみにここでボコられてる奇跡自分なんスよーwww

奇跡側からすると確かに戦争は厄介なフィニッシャーで、相手ターン中に「渦まく知識」から奇跡「終末」でないと対処できない。
一方で「僧院の導師」のブロックや「解呪」で凌げることもあるので「ボーラスの工作員、テゼレット」ほどは怖くないという印象。
しかしテゼレットは火力を撃たれたり「悪意の大梟」でチマチマ削られて奥義にいけないこともあるので、4Cコントールなんかが相手だと戦争に軍配が挙がるか。

他にも「真髄の針」や「ファイレクシアの破棄者」が効かない。
マナ拘束が緩く、2マナランド経由から序盤に叩きつけやすい等のメリットがある。
アーティファクト土地を多めに使うことがしっかり強みとして活かせるし、レガシー親和ではマスターピース感ある。

どうも最近は「アンティキティー戦争」「解放された者、カーン」とアーティファクトを使うデッキに追い風がきている模様。














沈黙の墓石
アーティファクト版の地の封印

数ある墓地対策用アーティファクトの一つであり、レガシーでもよく採用されている。
ただし墓地にあるカードを直接除外しているわけではないので、「大祖始の遺産」感覚で入れると痛い目に合う。

逆にその点を逆手にとって、墓地を利用するデッキが「外科的摘出」されないように使用してくる可能性もある。
実際これを採用しているのはANTやドレッジばかりだったりする。

思えば今は超高速のBRリアニメイトのせいで「安らかなる眠り」が減り、墓地対策を「死儀礼のシャーマン」と「外科的摘出」に頼る環境。
それらをまとめて無駄牌にできる「沈黙の墓石」は非常に強い。
しかもついでに「瞬唱の魔道士」も対策してくれるオマケつき。

ちなみにオリジナルの「地の封印」も依然ANTで活躍中。
Cipで1ドローがついてくるのが「沈黙の墓石」よりも優れる。







Amulet of Safekeeping
ストーム絶対殺すアミュレット

ANTの使用する「陰謀段式療法」や「強迫」といったハンデスは勿論、「ギタクシア派の調査」も阻害する。
さらに、フィニッシュ手段である「苦悶の触手」のストームに対しても追加の1マナを要求する。
また、サブプランである「巣穴からの総出」もトークン-1/0の効果により完封できる。
勝ったな。

とまぁ、ANTのプランを完全に否定するかのようなデザイン。
トークン-1/0がとってつけたような効果で汚い。

とはいえ、これ1枚で本当にANT対策となるかは不明。
ANT側としてはこの手の置物は想定の範囲内であり、当然サイドに「突然の衰微」や「蒸気の連鎖」を用意している。
ドロースペルにはなんの制限もないため、探してきてエンドに壊せばいい。
ANT的には今の「減衰球」くらいの感じで、特にこれが出たからキツいというわけではなさそう。

ただ、ANT対策「でも」あるサイド候補としては中々可能性のあるカード。
対グリクシスデルバーでは「若き紅蓮術師」のトークンを封殺し、「死儀礼のシャーマン」や「陰謀段式療法」「ギタクシア派の調査」「稲妻」に制限をかける。
先攻ならサイドインしてもいいくらいの性能。
後攻だと裏目もあるしさすがに入れたくないけど。


















苦花

2018年6月17日 カード考察
苦花
もとモダン禁止のパワーカード

2マナのエンチャントで1/1飛行トークンを毎ターン生み出すというのは、他のトークン生成呪文と比較して破格の性能である。
毎ターンライフを1失うが、出てくるトークンがチャンプブロック要因として使えることを考えるとデメリットはかなり小さいといえる。

ただしクロックとしてはそれほど速いわけではなく、2ターン目に出して3ターン目にトークン1体、4ターン目にようやく1点。
コンボ相手には間に合わず、速いデッキに対してもそれほど友好的でないことから、レガシーでは主に奇跡に対するキラーカードとしてサイドから投入される使い方をされている。

特にグリクシスデルバーの使うサイド「苦花」が強力で、対策カードを引いていないと負け濃厚なのに、デルバー相手に置物破壊やカウンターを多めに入れるわけにもいかないというジレンマが発生する。

サイドに「天界の粛清」を試してみて、「苦花」「死儀礼のシャーマン」「グルマグのアンコウ」「最後の望み、リリアナ」に対処できて良さそうだったけど、実はあまりグリデルに効果的ではなかった。
常に「若き紅蓮術師」や「真の名の宿敵」による裏目がある上に、結局ただの2マナの1:1交換呪文なので、これ1枚でグリデルに勝てるわけでもない。
難しい相手だ。


















法務官の声、アトラクサ
増殖効果付きハイスペック多色生物

4マナ4/4のサイズに加え、飛行、警戒、接死、絆魂という戦闘に特化した能力を持つ。
4色マルチカラーということもあってカジュアルな印象ながら、やたらとハイスペックなので「レガシーでも使えるのでは?」と発表当時は話題になった。
青入りのNicFitや4Cデスブレードに入れている人もチラホラいた。

カラー的には4Cデスブレードが完璧なわけだが、毎ターン増殖という一番肝な能力を手持無沙汰にしているのでレギュラーにはなれず。
増殖と相性の良い「精神を刻む者、ジェイス」が同じ4マナ域かつ、より強力なのも問題。
「目くらまし」を利用するデッキゆえに4マナ域は1枚程度に抑えたいし。
まぁ、一応「梅澤の十手」とかろうじてシナジー。

カウンターと一番相性がいいのはPW。
となるとやはりこの手の胡散臭いカードの引き取り手はNicFitに収束するのか。



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